カラットの歴史

宝石には、婚約指輪で人気のダイヤモンドをはじめ、ルビー、サファイア、
トパーズ、エメラルドなど、様々な種類の宝石があります。
婚約指輪に、ダイヤモンドが贈られる理由は、その固さにあり、すぐには壊れない愛情を、
永遠に強い絆を表しているのです。
因みに、ダイヤモンドは硬度10、ルビーは硬度9となっております。
それから、ダイヤモンドには、重量を示す単位のカラットがあります。
このように、宝石で度々使用される単位について、説明したいと思います。

ここでは、2番目に重要なカラットという定義について、一緒に勉強してみましょう。
このカラットは、質量、重さを示すものですが、以前、国際間でのカラットの重さが
異なっていた時代がありましたが、現在は、統一されております。

では、1カラットは、具体的に何グラムのことをいうのでしょうか。
現在の国際間の標準グラム単位は、1カラットは200ミリグラムとなっております。

国際間の基準がまだ設立されていなかった時代、1877年に、
カラットの前身ともいえる「英カラット」の単位があったのです。
イギリスでは、遠い過去に、グレーンと呼ばれる単位基準があり、そのグレーンを元に、
1カラットの重さが定められていたのです。
その当時、1グレーンは、7000分の1ポンドで取引きされておりました。
1グレーンは、グラムに換算すると、約64.79ミリグラムに相当しますが、
このグレーン単位を元に計算された英カラット単位による1カラットは、現在のグラム単位で計算し直すと、1カラットは、205ミリグラムとなるのです。

現代は、国際間の統一で、イギリスも、1カラット200ミリグラムが標準単位として、
採用されていますので、ご安心を。

最後に、秤が十分になかった時代・・・1カラット200ミリグラムの計測はどのように
されていたのか?
不思議ではありませんか?
実は、世界各国に広く分布していた"いなご豆"を使って量ったのです。
"いなご豆"の種子は、数日間乾燥させると、重さがちょうど200ミリグラムになるそうです。